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番外編 同居初夜

作者: 相沢蒼依
last update 公開日: 2026-06-09 06:17:36

夜は、静かすぎるほどだった。王都の喧騒が嘘のように遠く、灯りを落とした部屋には、真琴の呼吸の音だけがある。

同じ屋根の下、同じ部屋。それだけで、胸の奥が落ち着かない――同居は、あくまで護衛上の判断だった。

頭では、何度もそう言い聞かせている。だが、目を閉じて眠ろうとする真琴を横目に見るたび、理性は簡単に揺らいだ。

「……リオン、まだ起きてる?」

布団の中から、遠慮がちな声が聞こえた。

「起きている」

「……即答だね」

くすっと笑う気配。その小さな音だけで、胸がぎゅっと締めつけられる。

起きているに決まっている。眠れるわけがない。彼がすぐ手の届く場所にいるという事実だけで、神経は張り詰めたままだ。

「眠れない?」

「……いや」

「絶対うそ」

真琴は体を少し起こして、こちらを見た。薄暗い中でも分かる。心配そうな目。

「護衛だから……緊張してる?」

違う、と言いかけて、言葉を飲み込む。護衛だから、ではない。護衛“なのに”。

「……少し、考え事をしている」

「考え事?」

ためらいが一瞬、喉を詰まらせた。だが、言わなければならない。今夜、話しておくべきことだ。

「近い
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